中学受験をすることによるメリット・デメリットを考えてみましょう。
この記事では、中学受験をすることによるメリット・デメリットについて記載します。
ご自分と我が子に当てはめた時に、どちらが大きいか?を考え、中学受験をするかどうかの判断材料にしていただければ幸いです。
中学受験をすることのメリット・デメリット
中学受験をするかどうかを考える際に、中学受験をすることについてのメリット・デメリットを考えて、比較しておく必要があると思います。
我が子にとって、デメリットが大きくなりそうなのであれば、無理に中学受験をする必要はないと思います。
それでは、メリット・デメリットをそれぞれ見てみましょう。
中学受験のメリット
中学受験をすることのメリットを列挙してみます。
- 親子の絆が強くなる(注意事項あり)
- 自立心(自律心)の強い子になる
- 一生涯の友人ができる
それぞれ補足説明していきます。
親子の絆が強くなる
厳しい中学受験を乗り越えるためには、子供が勉強頑張るだけでは難しいです。親の協力が必須です。
ざっと軽く上げると、、、、
- 学習塾への送迎(必要に応じて)
- 受験校の情報収集(学校説明会、オープンスクール、受験要綱の確認、、など)
- 長期休暇の講習ではお弁当が必要になることも
- 学習のフォロー(予習・復習や、解き直しのチェックなど)
学習塾への送迎や、お弁当の一つをとっても、親には負担が大きいことですが、子供だけではなく親も一緒になって受験を乗り越えたという達成感から、親子の絆が強くなると思います。
我が家も、上の子は、思春期真っ只中でも、親子仲良く過ごせています。学校の友達の話を聞いても親子の仲が良いご家庭が多いように思います。
余談ですが、私自身も、中学受験をさせてもらったことを大変感謝していますし、思春期の頃でも大した反発はなかった気がします。
ただ、注意も必要で、親がやってあげてる感を強く出すと、反抗期に差し掛かっている年頃の子もいるかと思いますので、絆どころではなくなってしまうこともあますのでご注意ください。
また、学習のフォロー等でも、親が出しゃばりすぎると、親の顔色を伺ったり、親の指示待ちになってしまう懸念もありますので、あくまでもフォローで、子供が困らない程度の手助けにしてください。
自立心の強い子になる
勉強のスケジュールは親が道筋を立ててあげたり、フォローしてあげる必要がある場合もありますが、自分の弱点や、やっておいた方が良いかな?ということを自分で考えたりできるようになる子が多いようです。
うちの子も、その日にやりきれなかった問題や、翌日にやるべき教科をポストイットに書き出して、ToDoリストみたいなものを作るようになりました。
自分からこんなことできるようになったんだ、と感心したものです。
また、中学受験を乗り越えたら、それまで勉強を継続してきたことが自信となります。
自信を持つことができたら、自己肯定感が強くなります。
たとえ第1志望校に合格できなかったとしても、自分が今まで勉強したことは無駄ではなく、そこまでの過程がどれだけ素晴らしいことであったかを説明してあげることで、子供は納得し、前向きに自分を肯定できる子になると思います。
ただ、、やはり志望校に合格できなかった場合、最初はショックを受けていると思いますので、ちゃんとフォローしてあげましょう。そうすることで、立ち直ったときに、さらに前を向いた、強い子になります。
一生涯の友人ができる
中高一貫校に入学した場合に限った話ですが、中学受験をして入学した場合、多感な6年間を同じ学び舎で過ごすことになります。
そこでできた友人は、一生涯の友人となることでしょう。
大学時代、社会人時代にも友人はたくさんできると思いますが、中高時代の友人は代えがたいもので、一生涯の友人が作れます。
私自身、中高生の頃の友人とのつながりは今でも強いです。周りの友人の話を聞いても中高生のころの付き合いが今でも色濃い人が多いです。
人とのつながりは、将来の財産となりますので、ものすごく良い環境を手に入れるチャンスだと思います。
中学受験のデメリット
一方で、中学受験をすることでのデメリットも、やはりあります。
以下のようなデメリットがあるのではないかと思います。
- お金がかかる
- 小学生として自由の時間がへる
- 親への依存度が高い子となる可能性もある
それぞれ補足説明していきます。
お金がかかる
やはり中学受験をするとなると、学習塾(または家庭教師)などで費用が掛かりますし中学入学してからも教育費(学費や交通費など)が公立中学と比較するとかかることになります。
お金がかかることで、家計が逼迫しすぎて、家庭内がギクシャクしてしまうようであれば、本末転倒です。
受験で必要なお金がどのくらいか、また過剰な負担とならない範囲がどれくらいかを確認し中学受験をするかどうかを判断しましょう。
中学受験で必要な費用に関する記事を参照してみてください。
小学生として自由な時間が減る
中学受験のために、勉強する時間が圧倒的に増えます。
その反面、友達と遊ぶ時間だったり、他のお稽古事の時間を削ったりすることが増えるケースが多いと思います。
もちろんお稽古事との両立をしながらの受験勉強も可能ですが、そのあたりのスケジュールは親が巧いことやりくりしてあげる必要があります。
実際、我が家でも、ものすごく勉強を頑張りすぎている我が子を見て、また壁にぶち当たって挫けそうになっているようなとき、小学生として、もっと自由に遊んだり、色んなお稽古事をして視野を広げるという選択肢もあるのではないか?と考えも出てきたりしました。
我が家では、その都度本人と会話し、本人の希望を第一に考えるようにし、中学受験を続けるも辞めるも本人の自由意思にゆだねることにしてきました。
将来、自分の意志ではない進路選択であった場合、行き詰ったときに親への責任転嫁したくなると思います。
中学受験は長く厳しい戦いなので、本人の意思を尊重して、悔いのないものとしてほしいものです。
親への依存度が高い子ができる可能性もあり
メリット(自立心の強い子になる)と真逆で裏返しとなりますが、親の関わり方次第で親依存度の高い子ができてしまうかもしれません。
親が受験勉強の何から何まで口出しをしてしまうと、親からの指示待ちになりガチです。
そんな子は、中学校に入学してからも、指示待ちになってしまっていると苦労します。
心配性の子供だったり、親自身が心配性だったりすると、必要以上に親が口出しをして、スケジュールを一から十まで全部決めてしまったり、と子供が自分で考えるチャンスを摘み取ってしまう場合など、注意が必要です。
「親」という漢字は「木の上に立って見る」とよく言われますよね。
すぐに降りて行って、手を出してしまう(やらせてしまう)のは、くれぐれも控えるよう、グッと我慢するよう、親も努力が必要です。
結論
お金と心に余裕があるご家庭であれば、中学受験はやっておいて損はないと思っています。
子供の自立に役立ちますし、何なら親も成長できます。
親子で二人三脚で、困難に立ち向かうことで親子の絆も強くなることでしょう。
ただし、過剰な関わり方は気を付けてください。親にとっても試練かもしれませんが踏ん張りどころです。
親子で試練を乗り越えた先には、素晴らしい中学生活が待っていると信じて、頑張ってみませんか?
今日はここまで。
では。
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